子育てが終わってようやくゆっくりできる。そう考えていたのも束の間、次に待っているのは親の介護です。事故で親が怪我をしてしまった。認知症で最近変な行動をすることが多くなった。子育ては今までしてきたけれど、介護に関してみんな初めは初心者です。それも、今まで自分を育ててくれた親の面倒を見るわけですから、気も使います。高齢者になると日に日に体力や認知能力が低下していきますので、対応は1日でも早い方が良いです。
今回は親の介護が始まった時にどこに相談をすれば良いのかを解説していきたいと思います。
相談相手は主にこの3つ
介護にお悩みの場合、相談相手は大きく分けて3つになります。ご自分の相談しやすい相手に相談するのが良いでしょう。
- 各自治体の役所
- 地域包括支援センター
- 知り合いのケアマネージャー
それぞれについて解説をしていきます。
各自治体の役所
最初に相談相手として考えられるのが、各自治体のお役所にある介護保険課などです。手続きなどは役所に申請されることで、介護保険を受けることができます。もし、日常生活で困ったことのある程度のことは相談に乗ってくれると思いますので、困ったらお役所に行っておけば間違いありません。
お役所は待たされるので時間がないからいけないというイメージをお持ちの人もいるかもしれません。しかし、引っ越しの手続き以外の窓口は空いていることも多く、すぐに相談に乗ってくれることも多いです。構えずに軽い気持ちで相談に行きましょう。
こちらで相談をすると、介護認定の話やケアマネージャーの紹介がされます。介護保険に関することで気になることはこの時に確認しておきましょう。もし、介護保険のことで詳しい話を知りたい場合は次に紹介する地域包括支援センターで相談することをオススメします。
地域包括支援センター
次に相談相手として考えられるのが地域包括支援センターです。地域包括支援センターとは介護や福祉に関する相談窓口になります。社会福祉士や主任ケアマネージャーなどの福祉に関する専門家がいます。介護保険や介護サービスについて詳しく知りたい人はこちらに相談した方が良いかもしれません。
地域包括支援センターでは「介護予防ケアマネジメント」「総合相談」「包括的・総合的ケアマネジメント」「権利擁護」の4つの業務を行っいます。
各ケアマネージャーの相談業務なども担っていますので、介護のことで困った時に頼れる場所と覚えておきましょう。
また、要支援の場合はここでケアプランが作成されることになるので、要支援の場合は関わることが多くなります。
知り合いのケアマネージャー
最後にケアマネージャーに直接相談するということも可能です。ケアマネージャーとは介護保険を受ける利用者と介護サービスを提供している事業所の間に立つ仲介役になります。介護保険の手続きなどを実際に進めるのはケアマネージャーです。ケアマネージャーさえ決まれば、介護保険を受けることができます。逆にケアマネージャが決まらなければ介護保険を受けることはできないのです。近くの訪問介護事業所に行くとケアマネージャーがいてる場合がありますので、そちらに直接相談しに行くのも良いかもしれません。
しかし、注意していただきたいのは、ケアマネージャーは介護保険を受け続ける限り関わることになります。良い介護を受けるためには良いケアマネージャーと出会うことが重要なので、友人の紹介になると言いたいことが言えなくなるかもしれません。もし、直接お願いする場合は信頼できる人にしておいた方が良いでしょう。
まとめ
親の介護が必要になった場合に相談したい相手を3つ紹介しました。各相談場所の役割をまとめると次のようになります。
- 介護保険の手続きを受け付ける場所→各自治体の役所
- 地域の介護や福祉の向上を進めている場所→地域包括支援センター
- 利用者と各施設や事業の仲介役をしてくれる人→ケアマネージャー
それぞれの役割が違いますので、このあたりは理解しておくと介護保険を受けた後でも相談相手として力になってくれますので覚えておくと良いです。
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