介護職員の給料が安い3つの理由

お金

介護職員は給料が安い

僕は現在プログラマーとして仕事をしていますが、もともとは介護職員として6年ほど働いていました。

世の中には様々な仕事があり、業界がありますが、中でも介護業界は特に給料が安いと言われています。

僕も中間管理職である「サービス提供責任者」の仕事をしていたことがあったので、売上や経費を見る機会があったのですが、本当にビジネスとして成り立っているのかというぐらい薄利でやっており、うまく運営していかないと厳しい業界だなと感じました。

しかも、せっかく介護福祉士の資格を取ったのでもっと新しいことにチャレンジしたいと思い仕事を退職したのですが、転職を繰り返せば繰り返すほど収入が減っていく・・・

最終的には年収が300万円を切ってしまったため介護の仕事を引退する決意をしました。

介護業界は給料が安いことで有名ですが、なぜそんなにも給料が安いのかということについて今回は解説していきたいと思います。

職種と業種別に見ても介護は最低レベルの水準

介護職の給料を説明する前に、給料は一体何を基準に決まるかということを聞いたことがあるでしょうか?

給料を増やすためにはどのような転職をすればよいのかということのヒントになるのですが、給料というのは「職種x業界」で決まると言われています。

つまり、介護職の給料と介護業界を見れば給料をみれば、介護職員の給料がなぜ上がらないかという答えになると思います。

こちらのマイナビのデータによりますと、312職中の302位(福祉関連)と303位(ケアマネージャー)になっています。

【全309職種】職種別モデル年収平均ランキング2021(300位~) | マイナビ転職
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福祉関連というのは栄養士なんかも入っているみたいなので、介護職員はもっと低いでしょう。

経験年数が必要なケアマネージャーよりも給料が低いというもおかしいですからね。

それでは業種別で見るとどうかというとこちらは110業種中97位(医療・福祉)になっていますね。

【全110業種】業種別モデル年収平均ランキング2021(51~100位) | マイナビ転職
51~100位 | マイナビ転職に掲載された求人の「モデル年収例」をもとに、2021年版 業種別モデル年収平均ランキングを作成しました。メーカー、IT、不動産、商社など全110業種あるので、あなたが気になる職種もきっとあるはずです!

こちらの統計は医療・福祉ということで、看護師さんなんかも入っているので、少し高めになっていると思います。

こちらのデータだけを見ても介護業界が稼げないということはおわかり頂けるかと思います。

介護保険を利用しているため売上の上限が決まっている。

介護職員の方々は介護施設や事業所がどのような利益構造をしていて、利益を上げているかということを把握しているでしょうか?

なんとなーく、利用者がお金を払ってくれてるから僕たちの給料が払われているんだろうなぁというようなふわっとした情報で、働いていても給料は増えません。

給料を増やすためにはお金の流れを知ることが大切です。

介護を運営している施設というのはほとんどが「介護保険」というもので収入を得ています。

介護を受けていない若い人からすると使ったこともない「介護保険」の説明をされてもピンとこないかもしれません。

しかし、みなさんは病院に行ったときに「医療保険」というものを利用していると思いますが、アレの介護バージョンだと思ってください。

簡単な診察とかだと、お医者さんに話を聞いてもらっていくつかお薬をもらって1,000円〜2,000円ぐらいだと思います。

お薬とかって本来は高いものなんですが、日本では医療保険を利用できるおかげで3割の負担だけで 診察を受けることができます。

これと同じで、日本では介護保険があるおかげで介護を安く受ける事ができます。

しかし、介護保険があることで給料が安くなってしまうのかというと、企業側が自由に値段設定ができないせいです。

例えば飲食店であれば、店舗によって値段設定は様々ですね。

極端にいえば、1杯10000円のラーメンを売ってもいいわけです。

実際に「WAGYUJIRO」という10000円のラーメン屋さんがあります。

値段設定が自由なおかげで、様々な戦略で多種多様な顧客にアプローチすることができるわけですね。

では、介護はどうかというと介護保険を利用するためには、介護保険法が定めた値段設定や時間設定でサービスを提供しなければなりません。

さらに、介護保険では一つの事業所が担当できる利用者の人数が決まっているため、利用者を増やそうにも増やせないという現実があります。

つまり、事業所あたりの売上の上限というのはだいたい決まっているわけです。

また、介護保険を利用して、必要以上に利益を得ることができないように結構シビアに制限されていてその基準は年々厳しくなっているようです。

体質が古く年功序列が基本

最後の理由としては介護業界というのは体質の古い業界だということです。

いまだにPCをロクに使えない人もいる業界ですね。

この理由としては、先程の章でも説明しましたが、売上を伸ばしにくい業界なので、急成長する企業などはほとんどないんですね。

大手企業が介護施設を運営しているパターンは多いですが、だれでも知っている介護サービスというのはそう多くはありません。

会社が成長しなければ、出世する人数にも制限ができてしまいます。

結果的にベテランになっても現場で働いている人が多くなってしまうんですね。

給料を多くもらうためには会社から給料をもらって仕事をするだけではなく、会社に利益を与える仕事をしなければなりません。

会社に利益を与えるというポジションが決まっている以上、給料があがらないのも無理はないですね。

給料を増やすなら転職を視野に入れよう

ここまで説明してきたように介護の職場というのは収入面においてはポジティブな印象を受けない業界です。

それは、会社がケチだということではなく介護保険という制度が給料を上げることができないシステムになっているということでしょう。

介護の職場で働く理由は給与面だけではないと思いますが、収入に不満がある人は転職が一番合理的な判断と言えます。

もちろん、介護業界に携わりながら収入を上げる方法がないわけではないですが、介護職として転職をすることで自分の市場価値を高めることもできますので、常に転職は視野に入れておいたほうがよいでしょう。

営業やエンジニアは収入が高くなりやすい

年収を上げる場合におさえておきたい仕事は営業やエンジニアの仕事は収入が上がりやすいということです。

介護業界においても管理職になり施設を運営するポジションに付いた場合にはどうやって顧客を獲得していくかという観点が重要になります。

介護職もいずれは営業という仕事をしていかなければなりません。

しかし、人見知りな僕は営業の仕事というのはどうも苦手なんです。

エンジニアであれば、技術があれば収入を伸ばすこともできますし、副業としても仕事をしていくことができるのでおすすめです。

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