介護職員の悩みで多い悩みとして上げられるのが給料の悩みではないかと思います。
介護職員は他の業界の仕事と比べると給料が少ないのは有名な話です。
安い給料をすこしでも上げるためにどうすればいいのかについて気になる人もいるかとは思うので、介護職員が給料を上げる方法について解説してみたいと思います。
資格が多い介護業界
介護の業界というのは資格が多くてよくわからないですよね。
介護の仕事をしている人は初任者研修を取得している人が多いとはおもいます。
その後介護福祉士やケアマネは取得したほうが良いと言われますが、介護福祉士になるには3年、ケアマネージャーになるにはそこからさらに5年の実務経験が必要になります。
さすがにその期間ずっと勉強するのは時間を有効に活用できている感じがしないですよね。
もっと自分のスキルを磨くために良い資格は無いものかと考えておられる介護士の人も多いのではないでしょうか?
今回は介護資格の中でも比較的有名なレクリエーション系の資格である「レクリエーション介護士」と「レクリエーション・インストラクター」についても調べてみました。
レクリエーション介護士とは?

まず、最初にご紹介するのはレクリエーション介護士という資格です。
介護の資格スクールでも受講することができるので馴染みのある人も多いのではないでしょうか?
運営しているのは日本アクティブコミュニティ協会
レクリエーション介護士の資格を発行しているのは「一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会」という団体になります。
設立は2014年。
ユーキャンの講座を眺めているとよく目にするのでそれで馴染みがあるのかもしれませんね。
親会社が大阪で設立した会社のようなので、大阪で仕事をしている僕はたまたま目にする機会が多かっただけかもしれません。
現在では日本全国の介護資格スクールやオンラインでの受講もできます。
コンセプトは「高齢者に喜ばれるレクリエーション」

レクリエーション介護士2級は、自分の趣味・特技を活かしながら、アイデアや着眼点によって、高齢者に喜ばれるレクリエーションを学べる資格です。
https://www.japan-ac.jp/second-class/「レクリエーション介護士」
レクリエーション介護士の公式サイトをみると、「高齢者に喜ばれるレクリエーション」と書かれています。
レクリエーション介護士では現場で実際にレクリエーションを行なっているスタッフを想定していカリキュラムが組まれていると思われます。
現在介護現場で仕事を指定いる人にとっても取得しやすい資格と言えるでしょう。
受講後は介護レクアカデミーに登録できる
レクリエーション介護士を取得したら介護レクアカデミーに登録することができます。
レクリエション介護士に登録後も介護レクアカデミーを通じて介護レクについての学習をすることができます。
介護レクアカデミーでは講座や動画配信を定期的に行なっていますので、それらを利用することでレクリエーションのスキルアップにつながるでしょう。
上級資格はレクリエーション介護士1級
レクリエーション介護士には上級資格がありそれはレクリエーション介護士1級です。
得られる能力
・介護レクの意義や役割を理解し、人に伝えることができる。
・参加者の状態別に合わせて、レクリエーションをアレンジできる。
・目的に合わせたレクリエーションをプログラム、計画できる。
https://www.japan-ac.jp/first-class/「レクリエーション介護士1級」
公式サイトにはこのように書かれています.
レクリエーション介護士2級は介護現場でレクリエーションを行う人向けのカリキュラムだったのに対して、レクリエーション介護士1級は指導者や企画者側のカリキュラムになっていることがわかります。
デイサービスや施設などでレクリエーションの企画を考える人には向いている資格と言えるかもしれません。
レクリエーション・インストラクターとは?

レクリエーション系の資格でもう一つ有名なのが「レクリエーション・インストラクター」という資格になります。
こちらはユーキャンの講座にはないため、今回調べていて初めて知りました。
運営しているのは日本レクリエーション協会
レクリエーション・インストラクターの資格を発行している団体は「公益財団法人日本レクリエーション協会」になります。
歴史は古く設立は昭和23年(1948年)になります。
70年以上前に設立された団体になるので、ちょうど介護施設の利用者ぐらいの年数だと考えるとすごいですね。
民間企業ではありますが公益財団法人は審査が厳しいため、公益性の高い事業を行なっている団体であると言えます。
コンセプトは「我が国のレクリエーション運動を推進する専門指導者資格」

レクリエーション・インストラクターはレクリエーション公認指導者資格と呼ばれ、公式サイトにはこのように書かれています。
我が国のレクリエーション運動を推進する専門指導者資格
レクリエーション公認指導者資格制度を1962年より開始して以降、時代の変化に合わせて、学習で身につけた知識や技術を活用しながら、対象者に直接支援 できる専門指導者を養成しています
https://shikaku.recreation.or.jp/top/list「 資格一覧 | 公認指導者資格紹介」
専門指導者資格ということで、こちらは現場で実践するスタッフを対象にしているわけではなく。レクリエーションに関する指導を行なっている資格であることがわかります。
また、介護だけではなく学校やスポーツなど幅広い活動でのレクリエーションを視野に入れた活動をシています。
受講後は「公認指導者」になれる
レクリエーション・インストラクターになると「公認指導者」として登録することができます。
協会発行の情報誌や、講座受講の割引を受けることができるため、受講後もレクリエーションスキルのUPにつなげることができます。
上級資格は「福祉レクリエーション・ワーカー」
レクリエーション・インストラクターには「福祉レクリエーション・ワーカー」と「レクリエーション・コーディネーター」の2つがありますが、今回は介護と関係性の深い「福祉レクリエーション・ワーカー」のみ紹介させていただきます。
対象者に適した「活動プランづくり」「活動のアレンジ」、1対1の場面での「コミュニケーション」などを通して、ひとり一人の生きがいづくりを支援することができる指導者です。
https://shikaku.recreation.or.jp/top/list/rw「福祉レクリエーション・ワーカー」
レクリエーション・インストラクターは介護職員向けの資格ではありません。
「福祉レクリエーション・ワーカー」はより介護職員向けの資格であると言えるでしょう。
レクリエーション介護士とレクリエーション・インストラクターの比較

さて、ここからは本題としまして、「レクリエーション介護士」と「レクリエーション・インストラクター」の比較に行きたいと思います。
レクリエーション介護士2級 | レクリエーション・インストラクター | |
認定団体 | 一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会 | 公益財団法人日本レクリエーション協会 |
団体設立 | 2014年(平成26年) | 1948年(昭和23年) |
コンセプト | 高齢者に喜ばれるレクリエーション | 我が国のレクリエーション運動を 推進する専門指導者資格 |
想定参加者 | 高齢者 | 老若男女 |
受講対象者 | 一般職員 | 指導者 |
学習時間 | 13時間 | 40時間 |
費用 | ¥30,000~¥40,000 | ¥20,000~¥30,000 |
上級資格 | レクリエーション介護士1級 | 福祉レクリエーション・ワーカー |
上級資格の取得期間 | 4ヶ月 | 最短1年 |
受講終了後 | 介護レクアカデミーに登録 | 公認指導者として登録 |
更新年数 | 1年 | 2年 |
登録費用 | ¥13,200 | ¥16,000 |
両者の特徴を比較するとこのような感じになります。
ポイントなるところは赤太文字にしています。
一般介護職員向けのレクリエーション介護士
並べてみるとよくわかりますが、
レクリエーション介護士は「高齢者」「一般介護職員」を対象とした講座であることがわかります。
カリキュラム自体も13時間と短めになっているため、介護職として2〜3年ぐらいの職員を対象とした資格であると思われます。
もちろん上級資格のレクリエーション介護士1級になると指導者向けの資格になりますが、あまり敷居は高くないように思います。
レクリエーションの指導者向けのレクリエーション・インストラクター
一方でレクリエーション・インストラクターは指導者向けになります。
高齢者を想定しているわけでもないので、レクリエーションに対する知識はより深く持っていなければいけません。
その上で介護施設でどのように利用していくかということに関しては「福祉レクレーション・ワーカー」として学習していくことになるでしょう。
どんな人にオススメ

気軽に学べるレクリエーション介護士
レクリエーション介護士の魅力は気軽に学べることでしょう。
介護スクールや通信講座でも学ぶことができるのでとても気軽に学ぶことができます。
また、高齢者を想定していることから、レクリエーションとして現場で使える知識を学ぶことができるでしょう。
指導者として成長できるレクリエーション・インストラクター
レクリエーション・インストラクターは指導者向けの資格のため気軽に取得できる資格ではありません。
あくまでも、今後レクリエーションを仕事としていく目的があれば取得したい資格になります。
今後のキャリアプランがあまり固まっていない場合には資格をうまく活かすことができないかもしれません。
逆に今後のキャリアプランでレクリエーションと積極的に関わっていきたいと思っているのであれば、取得しても良いでしょう。
民間資格なので万人におすすめはできない
「レクリエーション介護士」と「レクリエーション・インストラクター」の2つの資格を紹介してきました。
これらの資格はあくまでも民間資格になるので、現在勤めている会社や転職時に有利に働くかはわかりません。
自分をアピールする材料にはなりますが、収入に直結する資格ではないということは覚えておきましょう。
レクリエーションの指導や発信などをしていきたい人にはオススメ
もし、あなたがレクリエーションに深い興味があって、講義や発信を行なっていきたいというのであれば、取得しても良いでしょう。
今はSNSやYoutubeを利用して気軽に発信できる時代になりました。
レクリエーションの発信を行っていく上で、資格があれば自分のブランディングに有利に働きます。
資格を取るかよりも、資格を活かすかということを考えましょう。
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